家事のキツイところって、文句を言われるところ何だよな。

ひとり暮らしなら、洗濯物を畳まずに椅子の上へ積んでも、風呂掃除を一週間サボっても、別に誰にも怒られない。困るのは自分だから、「今日はここまででいいや」ができる。汚れが気になった人がやる、ということで済む。

でも誰かと住むと、家事には急に採点者が発生する。 洗い物をしたのに「ここ汚れてる」、洗濯したのに「干し方が違う」、片付けたのに「元の場所じゃない」。やってないならともかく、やった後に言われるのが一番しんどい。

しかも家事って、完成の基準が人によって違いすぎる。床に髪の毛が一本でもあったら掃除してないことになる人もいれば、明らかにホコリが見えるまで平気な人もいる。料理も洗濯もゴミ出しも、何をもって「ちゃんとやった」とするかが共有されてない。

仕事なら仕様を聞けるし、無理な品質を求められたら金や期限の話ができる。でも家事は「普通これくらいやるでしょ」で仕様が後出しされがちだし、毎日元に戻る。褒められなくてもいいけど、やった分までゼロ扱いされるとかなり削られる。

気になるなら自分でやればいい、というのも乱暴だけど、共同生活では案外いちばん平和なルールかもしれない。相手の担当に文句をつける前に、自分が巻き取る。逆に、自分がやったところにも細かい採点を持ち込ませない。

家事そのものより、「お前のやり方は足りない」と言われ続けることのほうがずっとキツイ。