言葉そのものが突然、蔑称になるわけではない。人を分類し、笑い、遠ざける使い方が積み重なって、普通の名詞にも影が差す。お前や貴様のように敬意が摩耗する例もあれば、嘲りから一般語へ戻る例もある。チーズ牛丼まで責められるのは気の毒だ。だから言い換えだけで安心せず、誰に、どんな気持ちで向けた言葉なのかをまず考えたい。言葉を汚すのも救うのも、結局は使う側なのだと思う。