イタリアントマトカフェジュニア、駅前や映画館の近くで見かけるたびに、そういえば昔からあるなと思う店。名前を分解すると、イタリアン、トマト、カフェ、ジュニアと名詞が四つ並んでいて、改めて考えるとかなり不思議だ。後ろに「マークII」とか「エンドレス」とか付いていても違和感がない。

昔はナムコのゲームの中にロゴが出てきたり、ゲーム内のネタになっていたりして、ゲーム好きには妙に馴染みがあった。マッピーランドで知ったという人もいるらしいし、リッジレーサーやワースタにも登場していたとか。そういえばナムコの株主優待でもらったお菓子の記憶がある人もいるようで、単なる飲食チェーン以上に、ナムコ時代の印象が強い店なのかもしれない。現在はキーコーヒーの傘下になっているらしい。

自分の中では、イタトマといえば大きなケーキ。苺ショートやレアチーズケーキを買って帰る人も多かったようで、会社の近くにあった店で家族への土産にしていたという話もわかる。ケーキが大きくてうれしい、という感想はかなり共感できる。一方で、パンっぽい、もっとスイーツらしくしてほしいという意見もあって、そこは好みが分かれるところだろう。

パスタも、モッツァレラチーズのトマトクリームソースや、グリルポテトのジェノベーゼが好きだったという人がいる。冷しゃぶの出汁パスタというキャンペーンを見て、「イタリアンとは……」と思ったりもするが、昔からイタリア料理だけに厳密な店という感じではなかった気がする。むしろケーキもパスタも食べられる、ちょっと懐かしい喫茶店として使う店なのだと思う。

なんばHatchへ行く前に友人とお茶したり、新宿ピカデリーで映画を見る前の待機場所にしたり、デートで利用したり。そういう、特別ではないけれど便利な思い出があちこちに残っている。近所にあった店が閉店して、生活圏からすっかり消えたという人も多い。サイゼリヤなどの普及で、パスタ中心のチェーン店の立ち位置が変わったという話もあり、店舗が減っているのはそのあたりもあるのだろうか。

味については、好きという人もいれば、まずい、ニンニクの匂いが気になって落ち着かないという人もいる。昔利用したけれど好みではなかったという個人的な感想もあった。チェーン店なのに、記憶に残っている人とまったく知らない人がはっきり分かれるのも面白い。

近くにあれば、久しぶりに大きな苺ショートを食べに行ってみたい。イタトマ、まだ頑張っているんだな、という気持ちになる店だ。