出張の帰り、乗り継ぎで降りたことのない町に一泊した。駅前のホテルに荷物を置いて、夕飯を買いに近くのセブンイレブンへ。特に何も考えず、弁当とお茶、プリン、それから旅行中に使うボールペンをかごに入れた。

レジで会計をして、店員さんからレシートを受け取ったところで、なんとなく時計を見た。12月34日、12時34分。表示を見間違えたのかと思ってスマホも確認したけど、やっぱりそうなっていた。さらに合計金額は1,234円。ここまで揃うと、偶然というより、誰かに「気づけ」と言われているような気がしてくる。

店を出てからレシートを撮影しようとしたら、印字がみるみる薄くなった。慌てて財布にしまったけれど、ホテルに着くころには真っ黒。日付も金額も読めない。ただ、ボールペンで手の甲に書いた「12/34 12:34 1,234」だけが残った。

部屋で検索しようとして、日付を入力したところでスマホが再起動した。電源が戻った画面には、翌朝のアラームが1時23分に設定されていた。怖くなって消したのに、数秒後にはまた同じ設定になっている。

結局、その夜は眠れず、始発で帰った。改札を出て時計を見ると、表示は1月3日、4時56分。財布の中には、見覚えのない7,890円のレシートが入っていた。印字は途中までしかなく、最後の行だけ読めた。

「またのご来店をお待ちしております」

それ以来、旅先では日付と時刻と合計金額を必ず確認している。できれば、普通の数字であってほしい。