物価やべえ…。さっきコンビニで水とパンとクッキーを買ったら、合計で700円近くになった。いや、コンビニなんだからスーパーより高いのは分かってる。分かってるけど、昔ならこの組み合わせは500円前後で済んでいたような気がして、レジで一瞬固まった。
特にクッキーが高い。数枚しか入っていないのに400円近くするものもある。チョコやアイスも、以前は気軽に買えるおやつだったのに、今は値札を見て一度考える。板チョコも、コンビニコーヒーも、おにぎりも、気づけば「ちょっとした贅沢」の側に移動している。
おにぎりは200円を超えるものが珍しくなくなった。飲み物と二つ買っただけで500円を超える。昼食をそれなりに満足できる形にしようとすると、弁当とお茶だけで700円、サラダやデザートまで足すと簡単に1000円を超える。15年くらい前なら、500~600円でなんとかなった記憶がある。
もちろん、米も海苔も油も電気も輸送費も上がっている。作る側や売る側が何も悪くないことも分かる。値上げしないで店主や従業員が疲弊していくくらいなら、適正な価格にしてほしいと思う店もある。近所のラーメン屋が、客に申し訳ないからと値上げを我慢してボロボロになっている、という話を聞くと、むしろ早く値上げしてくれと思う。
問題は、商品の値段だけが先に上がって、給料が同じ速度では上がっていないことだ。食料品の物価が数年前の1.3倍近くになっている一方で、手取りはほとんど変わらない。税金や社会保険料まで増えているから、額面が少し増えたところで使えるお金は増えない。時給が850円から1300円になったとしても、物価がそれ以上に上がっていれば生活は楽にならない。
スーパーに行っても安心できない。いつもと同じような買い物をしているのに、レジで予想より1000円、2000円高いことがある。惣菜を三つ買っていたところを二つにし、果物をかごから戻し、肉は安い部位や冷凍品を選ぶ。開店直後の値引き品や、夜の半額シールを待つ人が増えたという話も、単なる節約術ではなく生活防衛なんだと思う。
自炊すれば安い、というのも限界がある。米、調味料、洗剤、キッチンタオル、光熱費まで全部上がっている。家でパスタを茹でるほうがコンビニ麺より安いのは確かだけど、忙しい日にその数百円を惜しんでいると、時間や体力のほうが先に尽きる。
コンビニは、もう「ついでに寄る店」ではなくなった。夜中や出先でそこしかないとき、支払い、荷物の受け取り、必要な商品を買うときに使う場所だ。普段の買い物はスーパーやドラッグストアで、飲み物は水筒に入れて持っていく。クーポンや還元を使わないと、定価で買うのが馬鹿らしく感じる。
物価が上がること自体がすべて悪いとは思わない。賃金も上がり、必要なサービスにお金が回るなら、健全なインフレなのだろう。でも今感じているのは、生活に必要なものから先に削られていく感覚だ。お菓子をやめればいい、コンビニに行かなければいい、安い食材を選べばいい、という話だけではない。
消費税を一時的に下げる案も、助かる人はいるだろう。ただ、仕入れや物流や人件費のすべてが同じ税率で下がるわけではないし、その分がそのまま店頭価格に反映されるとも限らない。短期の給付や減税だけでなく、実質賃金を継続的に上げる仕組みが必要なんだと思う。
結局、今日できることは買わない、作る、比較する、持参するくらいしかない。水とパンとクッキーを買っただけで、ここまで考え込むようになったのが一番しんどい。昔の値段に戻ってほしいというより、値札を見ずに必要なものを買えるくらい、生活の側も追いついてほしい。今のままだと、財布だけでなく気持ちまで少しずつ目減りしていく。