『バック・トゥ・ザ・フューチャー 2030』みたいな続編ができて、冒頭でマーティが2000年頃にタイムマシンで戻る話をちょっと見てみたい。
もちろん本当に作られるわけじゃなくて、タイトルだけ考えた妄想なんだけど。昔のシリーズでは、未来の象徴として空飛ぶ車とか自動乾燥ジャケットとかが出てきて、過去に戻ると日本製品がやたら高品質なものとして扱われていた。あの頃のアメリカから見た未来では、日本がまだ「技術の国」としてかなり強く見えていたんだろうなと思う。
そこで2030年のマーティが2000年に戻って、ドクに「未来の世界で一番すごい製品を作っているのはどこの国なんだ?」と聞かれる。マーティがスマホを見せて、「たぶん中国」と答える。ドクは驚いて、「中国? あの大量生産の?」みたいな反応をする。そこから、未来の中国製品をめぐる妙な会話が始まる。
ただ、そこで単純に「中国製品は全部すばらしい未来になりました」とするのも違う気がする。ものすごく優秀な技術者が作ったハイエンド製品がある一方で、謎のジェネリック品や、数年で壊れるミニPC、転送中に切断されるケーブルみたいなものも大量に残っている。品質のばらつきがなくなるというより、上から下まで広がって、選べる価格帯が増えた感じになりそうだ。
日本については、2000年のマーティからするとまだ「未来を作っている国」に見えるのに、2030年のマーティは日本製の新製品を見つけるのに苦労する。昔のSFでは日本が宇宙開発の第一線にいる描写も珍しくなかったけど、今それをそのまま書くと少し嘘っぽく感じる。時代が変わったというより、物語の中で未来を代表する国が入れ替わったんだと思う。
とはいえ、30年近く経っても「良いものもあるし悪いものもある」という状況自体は、あまり変わっていないのかもしれない。中国製品も革新性や大胆さでは強いし、日本がやらないこと、やれないことを平気でやる。一方で、割り切って買わないといけない製品もまだある。
最後にドクが「では2030年のアメリカ大統領は誰だ?」と聞いて、マーティが答える。ドクは昔の不動産屋の名前だと思って、「あのカジノと不動産の男か? 馬鹿らしい」と言う。そんな感じで、未来の技術より政治や格差のほうがよほどSFになっている続編が見たい。