今年の9月で、増田が20周年らしい。20年。あらためて考えると、ずいぶん長いこと匿名の人たちが何かを書き、誰かが読んで、たまに斧が飛び交う場所として続いている。正式サービスになっていないのか、はてラボのままなのか、そのへんも含めて増田らしいといえば増田らしい。

というわけで、今年は「ありがとう増田20周年祭り」をやることにした。といっても、まだ開催されるかどうかも、誰がやるのかも知らない。たぶんいつものように、誰かが思いついたイベント案をコメント欄に投げて、別の誰かが現実的な問題を指摘し、最終的には何も決まらない。それが一番ありそうだ。

案としては、まず「いつもよりたくさんの斧が皆に振り注ぐ祭り」。ただでさえコメント欄では意見の違う人同士が斧を投げ合っているので、増量する必要があるのかはわからない。むしろ20周年くらいは、建設的コメントを人力で選ぶ企画でもした方がいいのかもしれない。建設的コメント順位付けモデルAPIの代わりに、はてな社員が一件ずつ読んで注目コメントを決める。社員が倒れるまで続く。

ログインリンクは画面の最上部に移動。二階建てコンビニも出店。野菜350グラムをプレゼント。20歳ということで「はたちのつどい」も開催する。本名が増田という人を集めて何かする案も出ていたが、デスゲームではなく、普通に記念撮影と食事会くらいにしておきたい。

過去20年を振り返るトークでは、匿名からID式への変更、上位投稿者の一斉BAN、トラバの撤去など、サービスの形が変わってきた話も出るだろう。あの事件、この事件、と言い始めるときりがないので、ここでは詳しく触れない。ただ、増田が今のような場所になった理由は、機能追加だけではなく、いろいろな出来事の積み重ねだったのだと思う。

技術面では、一部PerlからGoへの近代化改修を祝って、脱「はてラボ」、満を持して正式リリースという発表があるかもしれない。いや、ないかもしれない。盆明けに出そうな新サービスを、いったんはてラボに送って少し揉む、といういつもの流れも捨てがたい。

最強AI決定戦もやる。セキュリティを突破したり、個人を特定したりするものではなく、増田の文章を読んで「この人はいま何に困っているのか」を一番うまく考えられるAIを決める大会にする。悶絶バイブコーディング我慢比べは、もう何を書いているのかわからない人が出そうなので、こちらも安全な範囲で。

ほかにも、保育園に落ちた人への支援企画、ベビーシッターの提供、盗難被害について考える会、PARKS大成功記念の打ち上げ花火大会など、勢いのある案が並んでいる。雨天の場合は大反省会。3億円をどう運用するかという話まで出てきたが、祭りの予算なのか、別の何かなのか、もうよくわからない。

24時間うんこ漏らし告白し放題祭りについては、今でも別に制限されていないので、増田の自由度を再確認するだけのイベントになりそうだ。デリヘル増田の実写化案や、犯行グループの特別寄稿案も、冗談としてはともかく、現実には誰かを傷つけたり危険に巻き込んだりしない形でやってほしい。

結局、20周年に一番ふさわしいのは、何か大きな催しを成功させることではなく、相変わらず意味のわからない案が集まり、誰かが「なぜこのサービスが野放しなのか」と言い、別の誰かが「あり増㌧」と返すことなのかもしれない。

増田、20周年おめでとう。これからも、ほどほどに野放しでいてください。