「ちく」で始まる言葉、そんなにないだろうと思って書いたら、思った以上にあった。というか、最初に浮かんだ竹輪と乳首が強すぎて、その後はもう何を見ても「ちく」に見えてくる。竹林、竹馬、竹炭、竹輪、竹馬の友。筑前、筑後、筑紫、筑豊、筑摩、筑西、千曲川、筑肥線。筑前煮はおいしいし、ちくわぶは関東以外では知られていないらしいし、筑紫もちの読みが「つくしもち」なのもややこしい。蓄電、蓄音機、蓄財、蓄膿症、蓄積、畜産、畜生、逐一、逐次、逐語訳、逐電。漢字を変えればいくらでも出てくる。チクタク、チクチク、TikTok、チクロンB、チクングニア熱、チクロ、チクセントミハイ。チクる、チクショー、ちくらっぽ。ゲームのキャラクター名や方言まで混ざってきて、言葉集めというより、みんなの記憶の棚卸しになっていた。途中から「ちくちく言葉」が何度も出てきたのは、ブックマークのコメント欄そのものへの自虐なのかもしれない。確かに、親切な指摘と嫌味の境目は薄い。筑後川の合唱曲を懐かしむ人、筑紫哲也をずっと別の読み方で覚えていた人、チクタクバンバンを懐かしむ人。こういう断片が並ぶのは、けっこう好きだ。結局、三文字という条件が抜けていたのか、そもそも大喜利を誘う釣りだったのかは分からない。でも、暇な人たちが本当に暇を使って、竹林から乳首まで一気に駆け抜けたことだけは分かった。ちくしょう、釣られた。