お盆ど真ん中に出社してみた。
毎年この時期になると「お盆は電車も道路も空いていて快適。あえて休みをずらすのがライフハック」みたいな話を見かけるので、今年はそれを確かめてやろうと思った。どうせ有休も余っているし、みんなが休んでいる日に働いて、別の日に休んだほうが得じゃん、と。
で、実際に出社してみたら、たしかに電車は普段より空いていた。座れるほどではないにしても、すし詰めという感じではない。道路も明らかに空いていて、いつもより早く会社に着いた。
ただ、これを「快適なライフハック」と呼んでいいのかは微妙だった。
ビルに入っている会社は休業しているところが多く、フロアはガラガラ。自分の部署もほとんど人がいない。冷房だけがよく効いていて、誰もいないオフィスで一人、黙々と仕事をすることになった。連絡は少ないので作業は進むし、普段できない雑務も片付く。そういう意味ではかなり楽だった。
一方で、昼飯を食べようと思ったら行きつけの店が軒並み閉まっていた。お盆用の休日ダイヤでバスの本数も少ない。役所や取引先は普通に動いているので、問い合わせが完全になくなるわけでもない。休んでいる人の分までこちらに電話が回ってくることもある。
つまり、電車と道路は空いているけれど、世の中全体が止まっているわけではない。観光や帰省の人はいるし、サービス業や病院、金融、公的機関などはいつも通り働いている。都心に遊びに来る人が増えて、帰宅時間帯はむしろ普段より混んでいる場所もあるらしい。
昔はお盆になると東京がゴーストタウンみたいになった、という話を聞くけど、今は休みも分散しているし、カレンダー通りに出社する会社もある。昔ほど極端には空かないのだろう。
それでも、普段より人が少ないこと自体は確かだった。出社するならお盆は悪くない。問題は、休みをずらした場合、その休暇中にも普通に連絡が来たり、戻ってきた人たちの仕事が一気に押し寄せたりすることだ。結局、休んでいる間にこっそり仕事をするのが最適解になってしまう。
まあ、そんなことまでして数字やインプレッションを稼いでも意味はない。お盆に出社しただけで、何か賢い働き方を発見した気になっている自分も、かなりどうかしていると思う。