年に3回くらいしか映画館に行かない。映画が嫌いなわけじゃなくて、わざわざ予定を合わせて、チケットを取って、時間を作ってまで観に行く習慣がないだけ。なので映画好きの人からすると、たぶん雑魚の部類に入ると思う。
そんな自分が好きなのは、観終わったあとに「今のは何を意味していたんだろう」と考え込まなくてもいい映画だ。ポップコーンとコーラを持って、オタクが隅で「このメタファーが」と言っている横で、こっちは「今の爆発やばすぎだろw」と言っていられるやつ。
というわけで、頭空っぽで楽しめる映画を10本。
1. マッドマックス 怒りのデス・ロード
砂漠を改造車が走って、爆発して、また走る。話は「行って、帰ってくる」でほぼ説明できるのに、ずっと面白い。何が起きているのか細かく理解していなくても、画面のどこかで必ずすごいことが起きている。
あとでメイキングやスタッフの証言を見ると、実際にとんでもないことをやっていてさらに面白い。本物の車、本物のスタント、本物の狂気。頭を空っぽにして観てもいいし、考えようと思えばいくらでも考えられる懐の深さがある。
2. ダイ・ハード
閉じ込められたビルで、ひとりの刑事がテロリストを相手にする。以上。なのにずっとハラハラするし、主人公はボロボロになるし、悪役は妙に楽しそうだし、最後まで気持ちよく見られる。
3. 少林サッカー
少林拳の使い手たちがサッカーをする。説明はこれで十分。ありえない必殺技、唐突な修行、急に始まる熱い展開、そして最後のあまりにも気持ちいい勝負。友達と一緒に観たら、たぶん途中で何度も笑ってしまう。
4. RRR
男の友情、超人的な筋肉、野生動物、銃撃戦、そして突然のダンス。人類が考える「かっこいい」を全部入れて、三時間にしたような映画。ダメージを受けても次の戦闘では元気になっている登場人物たちの回復力も最高。
5. トップガン マーヴェリック
本物の戦闘機に本物のトム・クルーズが乗って、本当にGに耐えている。それだけで観る価値があると思う。映画館で観ると、空を飛んでいる感じがして楽しい。飛行機が飛んで、危機になって、仲間が助けに来て、また飛ぶ。こういうのでいい。
6. 処刑人
正義感の強い兄弟が悪人を派手に始末していく。細かいことを考え始めるといろいろあるのだろうが、銃撃戦と音楽と決め台詞がかっこいいので許せる。こういう「俺たちは間違っていない」顔で突っ走る映画が好き。
7. コマンドー
筋肉、銃、爆発、名言。シュワルツェネッガーが強い。敵が何人出てきても最終的にはどうにかなるという安心感がある。映画の面白さは必ずしもリアルさや深いテーマから生まれるわけではない、ということを教えてくれる。
8. インデペンデンス・デイ
宇宙人が来て、街を壊して、大統領が演説して、みんなで反撃する。これも「行って、帰ってくる」くらいわかりやすい。でかいものが壊れて、最後に人類が勝つ。観ている間だけは、世界中の人間がひとつになった気がする。
9. シン・ゴジラ
会議が多いので、頭空っぽ映画ではないと言われるかもしれない。でも、巨大生物が東京に上陸して、官僚たちが大急ぎで対応して、最後に総力戦になるという流れがわかりやすくて面白い。ゴジラが出てくるだけでテンションが上がるので、細かいことはあとでいい。
10. 実写版デビルマン
これは人におすすめする映画ではない。面白い映画とも言わない。ただ、友達と一緒に観て、「なんでこうなったんだよ」「今の演技すごいな」「でも次は何が起きるんだ」とツッコミを入れながら観ると、忘れられない時間になる。
映画は娯楽なので、観ている最中に楽しいならそれでいいと思っている。作っている側はもちろん頭を使っているし、単純に見える映画ほど、二時間引っ張るためにいろいろ考えて作っているはずだ。
だから「小難しいことを考えるな」と言いたいわけではない。考えたい人は考えればいい。ただ、何も考えずに爆発やアクションを楽しみたい日もある。そういう日に観る映画として、この10本はかなり信頼できる。
なお、デビルマンだけは一人で観ない方がいい。