ふと思った。令和のハゲキャラって、ラーメンハゲとサイタマしかいないね、と書いたら、当然のように大量の反例が飛んできた。そもそもラーメン発見伝もワンパンマンも出発点は平成なので、最初から年代の区切りがかなり怪しい。現在も知られているキャラ、という意味なら納得できる気もする。
しかも、スキンヘッドとハゲは別物ではないか、という指摘ももっともだ。芹沢達也は髪が入らないように剃っているだけだし、サイタマもたぶん剃っている。本人たちはハゲを悲劇として扱っていないので、こちらが勝手に同じ棚へ並べているだけなのかもしれない。0.1ミリの坊主まで含めたら、急に人数が増える。
令和の作品にも、寺の修行僧や大家さん、組織のボス、強い老人など、頭に毛のない人物は普通にいる。けれど若い主人公を完全なハゲにするとなると、髪を失った理由そのものが大きなテーマになりやすい。髪型を変えるだけで、読者がそこに意味を探してしまうからだ。だから無難に長髪か、せいぜい坊主になる。
一方、テレビでは小峠や錦鯉の長谷川、シシガシラなど、ハゲを笑いに変える人が今も強い。漫画でも富井副部長のような、頭皮の描き分けが妙に現実的なキャラはいる。ハゲは簡単そうで、実は画力が要る。丸い頭に線を数本置けば完成、というものでもない。
結局、令和にハゲがいないのではなく、ハゲだけを売りにするキャラが少ないのだろう。波平型、バーコード型、剃髪型、完全ボールド型を分けて調べたら、また別の結論になりそうだ。小学生に聞けば、もっと意外な名前が出てくるかもしれない。自由研究の題材としては、かなり優秀だと思う。