洋ドラを見始めた頃は、話題になっているものを片っ端から見ていた。サブスクでいつでも見られるようになってからは、逆に候補が多すぎて、何を見ればいいのかわからない。しかも洋ドラは人気が出るとシーズンをどんどん伸ばすので、最初は最高だったのに途中から「あれ?」となる作品も多い。

なので今回は、完成度とかIMDbの点数とかではなく、ただ自分が好きなものを20本選んだ。好き嫌いがかなり出ているし、アメリカのドラマに限定したので、英国ドラマやカナダ、スペインなどは外している。ゲーム・オブ・スローンズやシャーロックも大好きだけど今回は対象外。

1. ベター・コール・ソウル

一番好きかもしれない。『ブレイキング・バッド』のスピンオフなのに、単なる前日譚ではなく、ジミー、キム、マイクそれぞれの人生をものすごく丁寧に描いている。映像も演出もきれいで、会話の間や何気ない仕草まで面白い。ラロという強烈なキャラクターも最高だった。

2. ブレイキング・バッド

麻薬王の話だから序盤は人を選ぶと思うけど、最終シーズンまでほとんど失速しない。普通の教師が少しずつ戻れないところまで行ってしまう過程が怖い。洋ドラは後半でダレがちだが、これは終わり方まで含めて本当に完成度が高い。

3. ザ・ワイヤー

警察、麻薬組織、政治、学校、メディアまで、ひとつの街を丸ごと描く群像劇。派手な展開より、制度や組織の中で人がどう動くかを見せるタイプなので、最初はとっつきにくいかもしれない。でも脚本がとにかく良い。何度も見返したくなる作品。

4. マインドハンター

連続殺人犯へのインタビューを通して、犯罪者の心理や捜査の方法が形になっていく。画面は静かなのに緊張感がすごい。実在の犯罪者を演じる役者たちも怖すぎる。続きが作られないらしいのだけが本当に残念。

5. TRUE DETECTIVE シーズン1

これはシーズン1だけでいい。重苦しい南部の空気、二人の刑事の関係、事件の不気味さが完璧に噛み合っている。何度見ても雰囲気に引き込まれる。

6. HOMELAND

主人公のキャリーはかなり面倒くさいし、見ている側もたぶん好き嫌いが分かれる。でも、そんなキャリーから目が離せない。序盤の緊張感はすさまじく、現実の国際情勢と重なって見えるところもある。

7. Mr. Robot

ハッキングを題材にしたドラマ。主人公の不安定な視点で話が進むので、何が現実なのか分からなくなる感じが面白い。きちんと終わるところも好き。シーズンを重ねても、ただ話を引き延ばしている感じが少ない。

8. デクスター

昼は血痕分析官、夜は犯罪者を狩る殺人鬼という設定がまず強い。主人公を応援していいのか分からないまま見てしまう。途中で少しダレるところはあるが、キャラクターの魅力で最後まで見られた。

9. フリンジ

最初は怪事件を追うSF刑事ものという感じだが、シーズンが進むにつれて世界観がどんどん壮大になる。最後まで物語を畳もうとしているのがよかった。少し蛇足に感じる部分もあるけど、全体として好き。

10. LOST

謎が謎を呼ぶタイプのドラマで、続きが気になって仕方がなかった。レンタルビデオの時代に見ていたので、次の巻が貸し出し中だと本当に苦しかった。今見ると色々思うところはあるけど、中毒性はすごい。

11. 24 -TWENTY FOUR-

一話ごとの引きが強くて、見始めると止まらない。シーズンごとにある程度話が完結するのも見やすかった。ただ、一気に一シーズン見るとかなり疲れる。主人公が人を信じるたびに裏切られるので、二周目は別の面白さがある。

12. ER 緊急救命室

医療ドラマの原点というか、結局これを超える作品にはまだ出会えていない。患者の話だけでなく、医師や看護師たちの人間関係、病院という職場そのものが描かれている。定期的にシーズン1から見返したくなる。

13. Dr.HOUSE

診断を推理する医療ドラマとして面白い。ハウスは性格が悪くて薬物依存もあるが、症例を前にしたときの頭の切れ方が気持ちいい。医療版の探偵ものとして楽しめる。

14. エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY

シャーロック・ホームズをニューヨークに置き換えた作品。ホームズが薬物依存から回復中で、ワトソンが女性という設定もいい。二人が最後まで恋愛関係にならず、相棒として続くところが特に好き。吹き替えも素晴らしい。

15. ザ・ボーイズ

下品で残酷で、最低な場面も多い。でもスーパーヒーローを使って、権力や企業、メディア、アメリカ社会をかなり露悪的に風刺している。ホームランダーが怖すぎるのに、登場すると目が離せない。

16. フォールアウト

ゲーム未プレイでも楽しめた。核戦争後の世界を舞台にしているが、ただ暗いだけではなく、ブラックユーモアが効いている。これを見ていると、あんな世界を作ってしまう人類が戦争に勝てるわけないなと思う。

17. シリコンバレー

コメディならこれ。才能はあるけど社会性のない人たちが、会社を作っては潰し、潰れそうになっては妙な方法で生き残る。技術系の話なのに、結局は人間のしょうもなさを笑うドラマだった。

18. ビッグバン・セオリー

気軽に見られる作品として強い。オタク趣味や科学の小ネタが多く、キャラクター同士の掛け合いも楽しい。長いので全部を完璧に追わなくてもいいし、作業中に流しておくのにも向いている。

19. The Office

職場のどうしようもない人々を延々と見るコメディ。最初は癖があるけど、慣れるとあの会社の空気が好きになってくる。笑えるだけでなく、登場人物の関係が少しずつ変わっていくところもよかった。

20. ブラックリスト

謎の犯罪者レッドとFBIの捜査官が組んで、毎回いろいろな犯罪者を追う。シーズンが進むほど話はかなり複雑になり、正直よく分からなくなる。それでもレッドのキャラクターが魅力的で、最後まで見てしまった。

こうして並べると、犯罪捜査、医療、社会派、ちょっと変な主人公の話にかなり偏っている。自分でも分かっていたけど、華やかな青春ものや恋愛ものはほとんど見ていない。

洋ドラは、何シーズンもあると見始めるだけで気力がいるし、人気が出たあとに引き延ばされてしまう作品も多い。それでも、登場人物と長く付き合える楽しさは日本の連続ドラマとはまた違う。途中で脱落しても気にせず、最後まで見られたものだけを好きと言えばいいと思っている。

次に見るものがなくなったら、Person of Interest、BONES、メンタリスト、ホワイトカラー、ボッシュあたりに手を出すつもり。おすすめがあれば教えてほしい。