「3大覇権コンテンツだったのに存在を忘れられてるもの」って書いたけど、まず覇権の定義がよくわからない。放送当時にオタク界隈で盛り上がった、一般の子どもまで知っていた、今でも新作やコラボが続いている――このへんが全部ごちゃごちゃになっている気がする。
とりあえず思いついたのは、妖怪ウォッチ、けものフレンズ、コードギアスあたり。妖怪ウォッチは一時期、本当に子どもたちが夢中で、限定メダルか何かを求めて毎週店を回っていたという話まで聞いたのに、今では「そんなのあったね」扱いになっている。と思ったら、かっぱ寿司でコラボしているのを見かけて、「生きとったんかワレ」となった。こういうのを見ると、完全に消えたわけではなく、規模を縮小しながら残っているだけなのかもしれない。
けものフレンズも、あの瞬間の熱狂はすごかった。作品そのものだけでなく、ネットでの盛り上がり方まで含めて一大現象だったのに、制作側のトラブルもあって、その後の話をしづらい空気ができてしまった。コードギアスは今でもスピンオフや新作が出ているので、忘れられたというより、こちらが追えていないだけだろう。興味のないコンテンツは、動きがないように見える。
アニメなら、けいおん!やハルヒ、らき☆すた、ナデシコ、かんなぎ、インフィニット・ストラトスあたりも名前が出る。けいおん!は当時の空気をあまりにも強く含んでいたので、時代が変われば自然に認知度が落ちる宿命だったのかもしれない。ダンガンロンパも一時期かなり見かけた印象があるが、覇権だったかと言われると、人によって全然違う。そもそもコミケで島中のそこら中に本があったかどうかを覇権の基準にするのも、相当狭い話ではある。
ゲームだと、ロックマン、がんばれゴエモン、ワギャン、ツインビー、パロディウス、バーチャロン、ロストプラネットあたり。ロックマンは今でも名前を聞くけれど、かつての勢いを考えると、続編を待っている人だけが取り残されている感じがする。たまごっちやポケモン、ハローキティのように、最盛期を過ぎてもブランドとして残るものはやはり強い。
サービスやプラットフォームなら、mixi、MySpace、Second Life、Google+、NAVERまとめ、サンシャイン牧場、はてなランド、うごメモはてな。こちらは「完結した作品」と違って、これからも続く前提で使っていたものが、ある日急に生活から消えたという意味で、本当に忘れられた感じがある。怪盗ロワイヤルやモバゲー、パズドラも、最盛期のイメージだけが残っている。
もちろん、昔の大衆文化まで含めれば、忠臣蔵、トラック野郎、男はつらいよ、月光仮面、のらくろ、大鵬、巨人の星、笑ってはいけないなど、いくらでも出てくる。ただ、忠臣蔵が本当に忘れられているのか、単に若い世代が知らないだけなのかは難しい。大岡越前や銭形平次もリメイクされているし、完全消滅とは言えない。
そして、このお題で挙がった時点で、そのものはもう忘れられていない。コメント欄に妖怪ウォッチやコードギアスやけものフレンズが何度も出てくるのは、みんな覚えているからだ。本当に忘れられたコンテンツは、名前を思い出されることすらない。だから「3大」と言いながら候補が増殖していく時点で、この話はもう成立していない気もする。
覇権だったかどうかも、結局は自分の見ていた範囲の話だ。自分が触れたものをマイナー判定してしまうこともあるし、逆に界隈の中だけで盛り上がったものを世間全体のブームだと思ってしまうこともある。忘れられたというより、世の中の更新速度が速すぎて、次の話題に押し流されただけなのかもしれない。