子育てが楽で楽しい。
こういうことを書くと怒られるかもしれないけど、今のところ本当にそう思っている。子どもはまだ赤ちゃんで、しかも双子。30代前半、夫婦二人で育てている。なのに「毎日つらい、もう無理」という感じにはなっていない。
もちろん眠い日はある。二人同時に泣くこともあるし、ミルクを作って飲ませて、げっぷをさせて、片方を寝かせたと思ったらもう片方が起きる、という無限ループもある。家の中はすぐ散らかるし、自分の食事や風呂が後回しになることもある。
それでも、全体としては楽しい。
朝、二人の様子を見に行くと、同じような格好で寝ている。片方がふにゃっと動くと、もう片方もつられて動く。寝ながら手を伸ばして、偶然なのかお互いに触れようとすることもある。そんなものを見ていると、それだけでかなり満たされる。
泣いている顔も、最近はちょっと面白い。もちろん困るし、何が嫌なのか分からないときは試行錯誤するのだけど、泣き止んだ後に「まあ、さっきは大変だったけどね」みたいな顔をしているのが可愛い。さっきまで全力で怒っていたことをもう忘れているような表情で、こちらを見ている。
育児を始める前は、赤ちゃんがこんなに人間っぽく、そして動物っぽい存在だとは思っていなかった。眠い、腹が減った、抱いてほしい、ということを全身で訴えてくる。こちらが世話をすると安心して、また寝る。そこに余計なものがなくて、見ているだけで飽きない。
二人とも自分のことがよく分かっていて、お互いのことも理解しているので、今のところメンタルは安定している。片方が泣くともう片方も泣くことはあるが、二人とも泣くなら二人とも可愛い。妙な理屈だけど、そういう気持ちになる。
妻とも、今のところうまく分担できている。どちらか一人だけに負担が偏っている感じはない。夜中に起きる回数も、たぶん一般的に見れば少ない方なのだと思う。自分は寝不足にかなり強いのかもしれないし、妻も相当タフなのかもしれない。家計に今すぐ困っているわけでもなく、住環境にも恵まれている。そういう条件が効いているのは分かっている。
だから、子育ては誰にとっても楽しいよ、と言いたいわけではない。子どもの性格も、親の体力も、夫婦の関係も、仕事やお金の状況も違う。昨日まで楽だったのに、今日から急に大変になることだってあるだろう。
ただ、ネットを見ていると子育ての地獄みたいな話ばかり目に入るので、反対側の話もあっていいと思った。大変な人の気持ちを否定したいわけではない。大変と楽しいは両立するし、楽しいからといって苦労が存在しないわけでもない。
今は、二人を見ながら「おっ、今日もやってますねえ」と、少し離れたところから実況するような気持ちで育てている。これから自我が出て、走り回って、けんかして、こちらの言うことを聞かなくなるのだろう。たぶん大変になる。それでも、今のこの気持ちは忘れたくない。
子どもが可愛い。毎日少しずつ変わっていくのが面白い。双子なので同じように育つのかと思ったら、すでに反応も好きなことも微妙に違う。その違いを見つけるたびに、二人とも別々の人間なんだなと思う。
しんどい日が来たら、そのときはそのときで誰かに助けを求める。今はただ、楽しく育てられていることをありがたいと思っている。